チョコペンで素敵なデザインを描く際、期待と異なり固まらないことに直面したことはありませんか?特にソフトタイプのチョコペンを使った場合、これが一般的な原因です。しかし、チョコペンの選び方と適切な固め方を知ることで、これらの問題を解決し、お菓子作りをもっと楽しむことができます。
チョコペンの基本:速乾タイプとソフトタイプ
チョコペンには、「速乾タイプ」と「ソフトタイプ」の2種類があります。速乾タイプは使用後すぐに固まり、繊細なデザインを持続させるのに適しています。一方、ソフトタイプは準備が簡単で、温める必要がないため、急ぎのデコレーションに役立ちますが、固まりにくいという特性があります。
チョコペンを確実に固める3つの方法
- 冷蔵庫で冷やす
ソフトタイプでも、冷蔵庫で20~30分冷やすことで表面を固めることができます。 - 冷凍庫で急冷する
数分間冷凍庫に入れることで、より速く固めることが可能です。ただし、長時間は避けてください。 - 氷水で冷却する
氷水に数分間浸すと、チョコペンは速やかに固まり、表面がツヤツヤに仕上がります。
ソフトタイプのチョコペンが固まらないときの対応策
ソフトタイプのチョコペンは、通常の室温では柔らかさを保つ設計です。次の方法で一時的に硬化させることはできますが、常温に戻すと再び柔らかくなります。
- 冷たい場所で保管する
- 室温では固まりにくいため、冷蔵庫や冷たい場所で保管することで多少硬くなります。
- パラフィンやココアバターを追加する
- 溶かしたチョコペンに少量のパラフィンワックスやココアバターを加えると、固まりやすくなります。食品用のパラフィンワックスを使用することが重要です。
代替案としてのチョコレートの使用
もし手元に適切なチョコペンがない場合、市販のチョコレートを溶かして代用することができます。これにより、固まりやすい新たなデザインが可能になります。
市販のチョコレートを使ったチョコペンの作り方
必要な材料と道具:
- 市販のチョコレート(板チョコやチョコレートチップなど)
- 絞り袋又はクッキングシート
- ボウルまたは耐熱容器
- 鍋(湯煎用)
- はさみ
手順
チョコレートの準備
- チョコレートを刻む:
チョコレートは小さく刻むか、チョコレートチップをそのまま使用します。小さくすることで均等に早く溶けます。 - 湯煎で溶かす:
鍋に少しの水を入れて温め、その上にボウルまたは耐熱容器を置きます。ボウルが水に触れないようにしてください(水が沸騰するとチョコレートが焦げる可能性があります)。ボウルに入れたチョコレートを置いて、低温でじっくりと溶かします。 - チョコレートを混ぜる:
チョコレートが溶け始めたら、スプーンでゆっくりと混ぜて均一な液体にします。完全に滑らかになるまで混ぜ続けます。
デコレーションの準備
- 絞り袋に移す:
溶けたチョコレートを絞り袋や清潔な小さなプラスチック袋に移します。袋を使うときは、一旦袋の一角をカップやグラスに押し込んでおくと、チョコレートを注ぎやすくなります。 - 絞り口を作る:
チョコレートを袋に移したら、袋の端を少し切り、デコレーション用の小さな穴を作ります。穴の大きさによってデザインの細かさが変わるので、必要に応じて調整してください。
デコレーション
- 飾り付け:
用意したチョコペンでクッキーやケーキ、デザートなどにデザインを施します。操作が終わったら、すぐに冷蔵庫で冷やしてチョコレートを固めましょう。
次回への準備
- 後片付けと保管:
使用後の絞り袋はチョコレートが固まる前に洗うと掃除が簡単です。残ったチョコレートは、密封して冷暗所で保管し、次回使用するときに再び溶かして使うことができます。
この方法を使えば、市販のチョコレートで簡単にオリジナルのチョコペンを作ることができます。
クッキングシートから絞り袋を作る方法
必要なもの
- クッキングシート
- ハサミ
- テープ(必要に応じて)
作り方
- クッキングシートを切る
クッキングシートを正方形に切ります。大きさは、作りたい絞り袋のサイズによって調整してください。一般的には、30cm x 30cmの正方形が使いやすい大きさです。 - コーン形に折る
クッキングシートの一角を持ち、対角線上に向かって反対の角を折ります。三角形を形成するように折りたたみ、細いコーン形(円錐形)ができるようにします。 - 固定する
コーン形の形ができたら、端を内側に折り込んで形を固定します。必要に応じて、テープで留めるとさらに安定します。ただし、チョコレートや熱を加える場合はテープが溶ける可能性があるので注意してください。 - 先端を調整する
コーンの先端を必要な太さに合わせてカットします。先端が狭すぎると絞り出すのが難しくなりますが、広すぎるとデザインが荒くなるため、使用するデザインに合わせて調整してください。 - 使用する
作成した絞り袋にチョコレートやアイシングを入れ、デザインを施します。使用後は、絞り袋は使い捨てできるため、掃除の必要がありません。
クッキングシートから作った絞り袋は、簡単に使い捨てができるため、大量のデコレーション作業や、異なる色や材料を多用する場合に特に便利です。また、食品に直接触れる材料で作られているため、安全性にも優れています。
まとめ
チョコペンを使ったデザインはお菓子作りの楽しさを一層引き立てますが、時には固まらない問題に直面することもあります。特にソフトタイプのチョコペンはその性質上、固まりにくいため、適切な固め方を知っておくことが重要です。冷蔵庫で冷やす、冷凍庫で急冷する、氷水で冷却するといった方法が有効です。また、パラフィンワックスやココアバターの添加も固まりやすくする一つの手段です。
手持ちのチョコペンが適さない場合、市販のチョコレートを溶かして代用する方法もあり、このアプローチにより新たなデザインの可能性が広がります。溶かしたチョコレートを絞り袋に移してデザインを施すことで、簡単にオリジナルのチョコペンを作ることができます。さらに、クッキングシートから絞り袋を手作りすることで、さまざまなデコレーション作業に対応可能です。
これらのテクニックを駆使して、次回のお菓子作りをより創造的で楽しいものにしましょう。安全性を保ちながら、食品に直接触れる材料を使用することが、成功への鍵となります。