「ケーキ生地を切るように混ぜる」という方法を習得することで、スポンジケーキのふんわり感を実現できます。このテクニックを正しく行うための具体的なやり方、失敗しやすい原因、そして成功の秘訣について詳しく解説します。初心者の方もこの記事を参考にすれば、失敗知らずのケーキ作りが楽しめます！
目次
ケーキ生地を切るように混ぜるとは？具体的なやり方を徹底解説
「切るように混ぜる」とは、ケーキ生地を練らないように、さっくりと混ぜる手法のことです。この作業は、ひらがなの「の」の字を描くようにゴムベラ又は木べらを使うのがポイントです。
基本の手順
- 斜めにゴムベラを挿入
ボウルの底に沿うように、ゴムベラ又は木べらを斜めに挿し入れます。 - ボウルを一周させる動作
ゴムベラを立てながらボウルを一周し、その後軽く上に抜いて折り返すように動かします。 - ボウルを回しながら繰り返す
左手でボウルを回しながら混ぜることで、ムラなく均一に仕上げられます。
混ぜる回数の目安
15回程度を目標に、生地が均一になるまで繰り返します。混ぜすぎると泡が潰れやすいため、適度な加減が必要です。
スポンジケーキが膨らまない理由
スポンジケーキが膨らまない原因の多くは、生地作りの工程にあります。ここでは主な失敗の原因とその解決策を詳しく解説します。
① 砂糖の量を正確に計量していない
- 問題点: 砂糖を減らすと、生地の泡立ちや膨らみに影響します。
- 対策: レシピ通りの砂糖の量を守りましょう。砂糖は甘さを調整するだけでなく、泡立ちを安定させる役割も持っています。
② 混ぜすぎによる泡の破壊
- 問題点: 生地を混ぜすぎると、泡が壊れ、膨らみが悪くなります。
- 対策: ゴムベラで生地をすくって落としたとき、ゆっくりリボン状に流れる状態を目指しましょう。スムーズに流れると混ぜすぎ、ガタガタと塊で落ちる場合は混ぜ不足です。
③ 卵の温度管理不足
- 問題点: 冷たい卵を使用すると泡立ちが悪くなり、生地が膨らみにくくなります。
- 対策: 卵は事前に室温に戻しておくことが重要です。冷蔵庫から出した卵は、使用前に約1時間ほど室温に置きましょう。
スポンジケーキ作りを成功させるコツ
卵の泡立てのポイント
卵白は冷たい状態で泡立てると安定しますが、卵黄は室温で扱うほうが適しています。泡立てた卵白を卵黄に混ぜる際も、「切るように混ぜる」動作を意識しましょう。
オーブンに入れるタイミング
混ぜ終わった生地は泡が消えやすいため、すぐに型に流し込みオーブンに入れます。時間を置くと膨らみが悪くなる原因となります。
ケーキ作りの豆知識
卵の泡立てにはいくつかのポイントがあります。
- 砂糖は卵をある程度泡立ててから加えるのがコツです。
- 最初から砂糖を加えてしまうと、卵の泡立ちが悪くなり、生地が膨らみにくくなってしまいます。
- スタンドミキサーや電動泡立て器を使用する場合、最初は低速卵をほぐします。
- 次に高速で約4分30秒を目安に泡立てをします。合計で4分30秒！ちょっと長く感じますが、ここが大切です。
- これでかなりしっかりと角の立った生地ができあがります
- この段階で粉を入れると、多少不慣れでもしっかりと膨らむ可能性が高くなります。
基本のスポンジケーキのレシピ
【材料】（18cm丸型1台分）
- 卵（Lサイズ）：3個
- 砂糖：90g
- 薄力粉：90g
- 牛乳：30ml
- 無塩バター：20g
【作り方】
1.下準備
- オーブンを170℃に予熱します。
- 型にオーブンシートを敷きます。
- 薄力粉はふるっておきます。
- 牛乳と無塩バターは合わせて湯せんで溶かし、40℃程度に温めておきます
2.卵を泡立てる
- ボウルに卵を割り入れ、卵を軽くほぐすように混ぜます。
- 全体に卵が混ざったら、少しづつ砂糖を加えます。
- 湯せんにかけながら、卵を人肌程度（約40℃）に温めつつ泡立てます。
- 湯せんを外し、ハンドミキサーで高速で泡立てます。4分30秒程度でしっかりとしたツヤのある角が立つまで泡立てましょう。
3.粉を加える
- 泡立てた卵に、ふるった薄力粉を2～3回に分けて加えます。
- ゴムベラを使い、「切るように混ぜる」方法でさっくりと混ぜ合わせます。
4.バターと牛乳を加える
- 溶かしておいたバターと牛乳をボウルの端から流し入れます。
- ゴムベラで丁寧に切り混ぜし、生地を均一にします。
5.型に流し込む
- 生地を型に流し込み、型を軽くトントンと叩いて気泡を抜きます。
- 生地が型の8分目程度まで入るのが目安です。
6.焼く
- 170℃に予熱したオーブンで約30～35分焼きます。
- 焼き上がりの確認は竹串を刺し、生地がついてこなければOKです。
7.冷ます
- 型を逆さにし、上から濡れタオルをかぶせ租熱をとります。
- その後型から外して冷まします。
- ケーキクーラーにのせ、完全に冷めたら完成です。
ポイント
- 卵をしっかり泡立てることが、スポンジケーキ成功のカギです。
- 混ぜすぎやムラのないように、「切るように混ぜる」動作を意識しましょう。
- 焼き上がったケーキの粗熱を取るとき、濡れタオルをかぶせて冷まします。
- これでしっとり感のあるケーキになります。
- 焼き上がったケーキは冷めると少し縮むので、型いっぱいに膨らむのが理想です。
まとめ：ケーキ作りの成功は混ぜ方と準備が鍵！
スポンジケーキをふんわりと焼き上げるには、以下のポイントを守ることが重要です。
- 「切るように混ぜる」方法を習得
平仮名の「の」を描く動作で泡を壊さず混ぜる。 - 砂糖や卵の適切な管理
レシピ通りの砂糖量と卵の温度調整を心掛ける。 - 混ぜすぎを防ぐ
生地の状態を確認しながら、適度な回数で混ぜる。
これらのコツを意識すれば、ふわふわのスポンジケーキが焼けるようになります。初心者の方も、ぜひ一度試してみてください！