
「iPadをサブディスプレイにできたら、もっと作業がはかどるのに…」と思ったことはありませんか?
実は、「spacedesk(スペースデスク)」という無料アプリを使えば、iPadをかんたんにWindowsパソコンのサブモニターとして使えるんです!
Wi-FiでもUSBでも接続できて、資料を広げたり動画を流したり、使い方はいろいろ。
でも、「アプリって安全なの?」「設定が難しそう」「Macでも使えるの?」など、気になる点も多いはず。
このブログでは、そんな初心者の方がつまずきがちなポイントもていねいに解説していきます。
この記事でわかること
- spacedeskとはどんなアプリ?安全性は?
- iPadをWindowsのサブディスプレイとして使う方法(USB/Wi-Fi両方)
- iPadの画面設定のしかたや使いやすくするコツ
- よくあるトラブルとその対処法
- 作業がはかどる応用的な使い方
- MacでiPadをサブディスプレイにしたい場合の方法
iPadをサブディスプレイにしたい!そもそも何ができるの?
「iPadをサブディスプレイにする」と聞いても、イメージがつかみにくい方もいるかもしれません。
ここでは、そもそもサブディスプレイとは何か、どんなメリットがあるのかを初心者向けにわかりやすく解説します。
サブディスプレイとは?できること・できないこと
サブディスプレイとは、メインのパソコン画面とは別に、もう一つ画面を増やすことができる機能のことです。
たとえば、メイン画面で作業をしながら、サブディスプレイにチャットや資料を表示させておく、といった使い方ができます。
できることの例:
- ブラウザで調べ物をしながらメモを取る
- ZoomやTeamsのビデオ会議をサブ画面に出しておく
- 動画や音楽プレーヤーを表示して作業中もチェック
- デザインやプログラミングなどで複数画面を使う作業効率アップ
できないこと・注意点:
- iPadに直接Windowsのアプリをインストールするわけではない
- ネットワークの状態によってはラグ(遅れ)が出る場合がある
- 一部アプリではフルスクリーンでの表示がうまくいかないことも
つまり、「iPadをあくまで外部モニターとして使う」というイメージが近いです。
iPadをサブディスプレイにするメリットとは?
iPadをサブディスプレイにすると、お金をかけずに作業環境が大幅にレベルアップします。
以下のようなメリットがあります。
- 省スペースでマルチモニター環境が手に入る!
机の上にモニターをもう1台置くのは難しい…という人でも、iPadなら省スペースでOK。 - すでに持っているiPadを活用できる
新しくモニターを買わなくても、今使っているiPadがそのまま第二の画面に。 - 作業効率がぐんと上がる
資料を見ながら書く、動画を見ながら学ぶ、メールをチェックしながら仕事する…など、「ながら作業」が快適に。 - 移動先やカフェでもサブディスプレイ環境を実現できる
Wi-Fi接続やUSB接続に対応しているので、外出先でも活用できます。
このように、iPadをサブディスプレイとして使うのは、コストをかけずに効率を高めたい方にぴったりの方法です。
spacedeskって何?安全性は大丈夫?
「iPadをサブディスプレイにできるって言っても、どうやって?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?
そこで登場するのが、「spacedesk(スペースデスク)」という無料アプリです。
ここでは、spacedeskの基本情報と安全性について、初心者にもわかりやすく解説します。
spacedeskとは?どんなソフトなのか解説
spacedesk(スペースデスク)は、Windowsパソコンの画面をiPadなどの端末にミラーリング(複製)または拡張して表示できる無料ソフトウェアです。
特徴は以下の通り:
- Windows PC側に「spacedesk DRIVER(ドライバー)」をインストール
- iPadなどの表示側に「spacedesk VIEWER」アプリをインストール
- Wi-FiでもUSBでも接続可能(USBは工夫が必要)
- 画面拡張・ミラーリングの両方に対応
つまり、このアプリを使えば、iPadを簡単にWindowsのサブディスプレイに変身させることができるのです。
また、iPad以外にもAndroidスマホやタブレット、別のPCなども使えます。
spacedeskの安全性と注意点
無料で便利なアプリと聞くと、「本当に安全なの?」と不安になる方もいると思います。
spacedeskは、ドイツのdatronicsoft社が開発している正規のソフトウェアで、公式サイトやApp Store、Microsoft Storeなどで配布されています。
また、現在も定期的にアップデートが行われており、セキュリティ面でも信頼できる部類に入ります。
とはいえ、以下の点には注意が必要です。
- 必ず公式サイトや正規のアプリストアからダウンロードすること!
→ 非公式のサイトからのダウンロードはウイルスの危険があります。 - Windowsにドライバーをインストールする必要がある
→ セキュリティソフトが警告を出す場合がありますが、正しい手順なら問題ありません。 - 企業PCやセキュリティの厳しい環境では使えないことも
→ 管理者権限が必要だったり、接続が制限される場合があります。
結論としては、spacedeskは信頼性の高いツールですが、導入時は公式ルートをしっかり確認して使うことが大切です。
spacedeskを使ってiPadをWindowsのサブディスプレイにする方法
ここからは、実際にiPadをWindowsパソコンのサブディスプレイとして使うための手順をご紹介します。
はじめに必要な準備から、USB接続・Wi-Fi接続のやり方、さらに両者の違いやおすすめポイントまで丁寧に解説します。
必要な準備(PC・iPad・アプリなど)
まずは準備から!以下のものをそろえておきましょう。
🔹 Windowsパソコン(Windows 8.1/10/11)
🔹 iPad(iOS 9.3以上推奨)
🔹 spacedesk DRIVER(PC用) → 公式サイトからダウンロード
🔹 spacedesk VIEWER(iPad用) → App Storeで「spacedesk」と検索してインストール
🔹 USB接続用のライトニング/USB-Cケーブル(USB接続したい場合)
🔹 同一Wi-Fiネットワーク(Wi-Fi接続の場合)
USB接続する方法と注意点
spacedeskは基本的にWi-Fiでの接続が標準ですが、「USB接続」も可能にする裏技的な方法があります。
これは、iPadとPCを有線でつないで安定した接続と低遅延を実現したい方向けです。
手順(USB接続):
- iPadをPCにケーブルで接続
- iTunesまたはAppleモバイルデバイスサービスがPCにインストールされていることを確認
- spacedesk DRIVER を起動(PC)
- spacedesk VIEWER を起動(iPad)
- 接続先に「Windows PC名またはIPアドレス」が表示されたらタップ
ポイント:
- USB接続はWindows側がiPadを“ネットワーク接続”として認識していれば利用可能
- Wi-Fiよりもラグが少なく、画面がサクサク動く印象があります
- ネットワーク共有の設定が必要な場合もあり、少し上級者向けです
Wi-Fi接続との違いは?どっちがおすすめ?
Wi-Fi接続のメリット:
- 設定が簡単で初心者でも使いやすい
- ケーブルが不要なのでスッキリした作業環境が作れる
- iPadのバッテリーを気にせず配置も自由
USB接続のメリット:
- 通信が安定しやすく、動きもスムーズ
- 遅延が少ないので、動画編集やゲーム画面などにも対応しやすい
- iPadに給電しながら使える(長時間の作業向き)
おすすめは?
→ 初めて使う方や設定に不安がある方にはWi-Fi接続がおすすめ!
→ より快適に使いたい方や通信が不安定な方はUSB接続を試してみる価値ありです。
iPadの画面設定はどうすればいい?使いやすくするコツ
いざiPadをサブディスプレイとして使ってみると、「文字が小さい」「向きが変わらない」「使いづらいかも…」と感じることも。
ここでは、iPadをもっと快適に使えるようにするための画面設定やコツをわかりやすく紹介します。
表示サイズや解像度の調整方法
spacedeskでは、解像度や表示倍率をある程度カスタマイズすることができます。
解像度を調整する方法(PC側):
- Windowsのデスクトップ画面で右クリック
- 「ディスプレイ設定」をクリック
- 「ディスプレイの選択」でiPadを選ぶ
- 「拡大縮小とレイアウト」から解像度を選択
- 必要に応じて「テキストやアプリのサイズ」も調整
ポイント:
- 解像度は「1024×768」や「1366×1024」など、iPadに合ったサイズを選ぶと見やすくなります
- 小さく表示されて見にくいと感じたら「拡大表示(125〜150%)」を試してみてください
画面の向き・拡張モードの切り替え
iPadを縦向き・横向きで使いたい場合や、「メイン画面の右側にiPadを置いているのに、左に表示される…」という場合は、画面の向きや配置を調整しましょう。
調整方法(Windows):
- 「ディスプレイ設定」でiPadの画面を選択
- 「ディスプレイの配置」でiPadの画面をドラッグして好きな位置に移動
- 「画面の向き」で「縦」「横」を選択(iPadを立てて使いたい場合など)
Tips:
- iPadをサブモニターとして縦画面で表示させると、チャットやメール、SNS表示などに便利です
- 設定を反映するには「適用」を忘れずにクリック!
使いやすくなるおすすめ設定
さらに快適に使うために、こんな工夫もおすすめです。
便利な設定や小技:
- iPad側で「自動ロック」をオフにする → 長時間作業でも画面が消えず快適
- PCの「タスクバーをサブ画面に表示しない」ように設定 → メイン画面に集中できる
- アイコンやフォントサイズを少し大きめに設定 → iPadの小さな画面でも見やすくなる
iPadスタンドを使うとより快適に!
机の上でiPadを立てられるスタンドがあると、姿勢も良くなり目も疲れにくくなります。
iPadをただつなげるだけでなく、ちょっとした設定や工夫でグッと使いやすくなるのがポイントです。
トラブル時の対処法とよくある質問
「ちゃんと接続したはずなのに、iPadに映らない」「動きがカクカクする」「アプリが落ちる」など、使ってみると意外とつまずく場面があるものです。
ここでは、よくあるトラブルとその解決方法を一つひとつ丁寧に解説していきます。
接続できないときの確認ポイント
iPadとPCがうまくつながらないときは、以下の点をチェックしましょう。
基本の確認事項:
- PCとiPadが同じWi-Fiネットワークに接続されているか
- spacedesk DRIVER(PC)が正しくインストール・起動されているか
- iPad側のspacedesk VIEWERアプリが最新版になっているか
- セキュリティソフトやファイアウォールが通信をブロックしていないか
USB接続の場合は特に要注意:
- iPadが「信頼するデバイス」としてPCに認識されているか
- iTunes(またはAppleデバイスサポートソフト)がPCに入っているか
- 接続ケーブルが断線していないか、別のUSBポートでも試してみる
動作が重い・カクつくときの対策
動作が遅かったりカクカクする場合、ネットワーク環境やPCの処理性能が原因のことが多いです。
改善ポイント:
- なるべく高速・安定したWi-Fi(5GHz帯)を使う
- 他のアプリを閉じて、PCの負荷を軽くする
- spacedeskの「設定」から画質やフレームレートを下げることで軽くなることも
- 可能であれば、USB接続に切り替えると安定性アップ
アプリが反応しないときのリセット方法
アプリがフリーズしたり、うまく起動しないときは、アプリやデバイスを一度リセットするのが効果的です。
リセットの流れ:
- iPad側のspacedeskアプリを完全に終了(アプリスイッチャーからスワイプで消す)
- Windows側のspacedesk DRIVERを一度停止し、再起動
- PCとiPadを再起動してから再接続
- アプリが古い場合は、App Store/公式サイトからアップデートを確認
トラブルは慌てず、一つずつチェックしていけば必ず解決できます。
それでも改善しないときは、spacedesk公式のFAQやフォーラムを活用してみるのもおすすめです。
応用編|デュアルディスプレイで作業効率をもっとアップ!
iPadをサブディスプレイとして使えるようになったら、次はもっと快適に・効率的に活用するステップへ!
日常の作業はもちろん、在宅ワークや勉強にも役立つ、実践的な使い方のアイデアを紹介します。
iPadを縦画面で使うと便利なケースとは?
spacedeskはiPadを縦画面モードでも使えるため、特定の用途では非常に見やすくなります。
縦画面が活きるシーン:
- WebページやPDFの縦スクロール → 一目でたくさんの情報を表示できる
- チャット・メール・Slackなどのツール表示 → 横画面よりもレイアウトが自然
- 縦長のExcelシートやToDoリストのチェックにも最適
縦画面に切り替えるには、Windowsの「ディスプレイ設定」で画面の向き(縦)を選ぶだけ!
iPadスタンドを使えば、安定して縦置きできます。
動画視聴・資料表示など便利な活用アイデア
「サブディスプレイって難しいことにしか使えない?」そんなことはありません!
気軽に便利な使い方:
- 作業中にYouTubeやNetflixを再生しておく(ながら視聴)
- 参考資料やPDF、画像を表示しながらメイン作業
- ZoomやGoogle Meetの会議画面を表示しつつメモを取る
- Webブラウザで辞書や翻訳サイトを常に表示しておく
「メイン画面で集中して、サブ画面でサポート」するスタイルが定着すると、作業効率がぐっと上がります。
複数モニターで快適マルチタスクを実現!
spacedeskは、iPadだけでなく他の端末(AndroidやPCなど)とも同時接続が可能です。
マルチディスプレイ活用例:
- メイン画面:作業用アプリ(WordやPowerPointなど)
- iPad画面:資料やブラウザ
- サブPC:チャットやタスク管理アプリ
こうしたマルチモニター環境を作ることで、「ウィンドウを切り替える手間」が大幅に減り、集中力も作業効率もアップします。
⚠ ただし、同時接続が増えるとPCの負荷も高くなるので、スペックに余裕がある場合におすすめです。
Macユーザーはどうする?iPadをサブディスプレイにする別の方法
「spacedeskは便利そうだけど、Macでは使えないの?」という声もよく聞きます。
結論から言うと、MacユーザーでもiPadをサブディスプレイにする方法はちゃんとあります!
ここでは、Apple公式の方法と、spacedeskの代わりになるツールをわかりやすくご紹介します。
Macなら「Sidecar(サイドカー)」が便利
「Sidecar(サイドカー)」は、Appleが提供している機能で、MacとiPadをワイヤレスまたは有線でサブディスプレイとして連携できる便利な機能です。
対応条件:
- macOS Catalina(10.15)以降
- iPadOS 13以降
- 同じApple IDでサインイン済みのMac&iPad
- Bluetooth、Wi-Fi、Handoffがオンになっている
使い方はとっても簡単:
- Macの画面右上「コントロールセンター」から「ディスプレイ」を開く
- 「iPadを接続」を選択するだけで、拡張ディスプレイとして表示可能!
Sidecarの強み:
- Apple純正なので安定感バツグン
- Apple Pencilにも対応していて、お絵描きやデザイン作業にも最適
spacedeskはMacでは使えない?代替アプリも紹介
残念ながら、spacedeskは現在Windows専用で、Mac版は提供されていません。
でも安心してください、以下のような代替アプリで同様の機能が使えます。
Mac対応の代替ツール:
アプリ名 | 特徴 | 無料/有料 |
Sidecar | Apple純正・安定・Pencil対応 | 無料(対応機種のみ) |
Duet Display | 高性能・WindowsとMac両対応 | 有料(買い切り制) |
Luna Display | ハードウェア方式で高画質&低遅延 | 有料(USBドングル必要) |
Duet Display はiPadを「有線接続」で安定させたい方に人気。
Luna Display はプロ仕様の作業環境を整えたい人におすすめです。
MacでiPadをミラーリングする方法
サブディスプレイとまではいかなくても、画面をiPadにそのまま映す(ミラーリング)方法もあります。
方法①:AirPlayを使う
- Macの「コントロールセンター」→「画面ミラーリング」
- iPadを選択すると、Macの画面がiPadに表示されます
方法②:QuickTime PlayerでiPad画面をMacに表示(逆パターン)
iPadをUSB接続し、MacでQuickTimeを開いて「新規ムービー収録」→カメラを「iPad」にすると、iPad画面をMacで確認できます(録画せずに表示も可能)
このように、Mac環境でもiPadをしっかり活用する方法はたくさんあります。
ご自分の用途や予算に合わせて、ぴったりのツールを選んでみてくださいね!
Q&A|iPadサブディスプレイ化でよくある質問
まとめ|spacedeskでiPadを有効活用しよう!
iPadをサブディスプレイにするなんて、ちょっと難しそう…と思っていた方も、spacedeskを使えば意外とかんたんに実現できます。
この記事でご紹介した内容をおさらいすると…
🔹 spacedeskを使えば、iPadをWindows PCの外部モニターにできる
🔹 USB接続やWi-Fi接続で、使いやすい方法を選べる
🔹 解像度や画面向きなどの設定で、自分好みにカスタマイズ可能
🔹 動画視聴や資料の表示、マルチタスクにも大活躍!
🔹 MacユーザーはSidecarなどの代替手段があるので安心
ちょっとした設定や工夫で、あなたのiPadが“作業効率アップの秘密兵器”に早変わりします。
パソコンでの作業が多い方や、在宅ワーク・オンライン学習をもっと快適にしたい方にとって、これは間違いなく試す価値アリです!
最後に一言:
初めての方は、まずはWi-Fi接続から気軽にトライしてみてください。
慣れてきたらUSB接続やマルチディスプレイ環境にステップアップするのもおすすめですよ。
あなたのiPad、まだ眠らせておきますか?
今日からサブディスプレイとして、しっかり働いてもらいましょう!