
鯖缶を使った味噌汁は、手軽に栄養満点の一品が作れる優れものです。しかし、生臭さが気になって敬遠している方も多いのではないでしょうか。実は、ちょっとした工夫で臭みのない美味しい鯖缶味噌汁を作ることができます。
この記事でわかること:
- 臭みの少ない鯖缶の選び方
- 生臭さを消す食材の使い方
- 調理の具体的な手順とコツ
- 相性の良い具材の組み合わせ
- 失敗しない仕上げのポイント
家庭にある身近な食材で、プロ顔負けの鯖缶味噌汁を作りましょう。それでは、基本の作り方から順に解説していきます。
鯖缶味噌汁の基本レシピ
鯖缶を使った味噌汁は、栄養価が高く、手軽に作れる優れた一品です。基本の作り方をマスターすることで、生臭さのない美味しい味噌汁を作ることができます。それでは、基本的な材料から見ていきましょう。
材料(2人分):
- 鯖の水煮缶:1缶(190g)
- だし昆布:5cm角1枚
- かつお節:1パック(3g)
- 味噌:大さじ2(30g)
- 水:500ml
必要な道具:
- 鍋(1.5L以上)
- ボウル2個(だし用、味噌溶き用)
- こし器
- お玉
- キッチンペーパー
味噌汁用鯖缶の選び方
スーパーの棚には様々な鯖缶が並んでいますが、味噌汁には必ず「水煮」を選びましょう。その際、缶の裏面で「食塩相当量」を確認します。1缶あたり1g以下のものを選ぶのがポイントです。
また、へこみや膨らみのない缶を選ぶことで、鮮度の良い商品を選べます。
味噌との相性抜群の味付け
まずはだしから作ります。500mlの水に昆布を入れ、30分浸けておきます。このとき水は常温のものを使用します。沸騰直前に昆布を取り出し、かつお節を加えて30秒後に粗熱を取ったキッチンペーパーでこします。
味噌は米味噌15gと合わせ味噌15gを使用します。最初は米味噌だけでも問題ありません。味噌は必ずお玉に取り、少量のだし汁で溶いてから鍋に入れます。このとき、だし汁は温かいものを使うことで、ダマになりにくくなります。
臭みを消す調理手順
- 鯖缶を開ける前に缶を軽く振り、中身を均一にする
- 開缶後、汁と身を別のボウルに分ける
- 身は大きめにほぐし、黒い部分を箸で取り除く
- 沸騰したダシに身を入れ、中火で2分加熱
- アクが出たら、お玉ですくい取る
- 最後に溶いた味噌を加え、一度だけ軽く煮立たせる
ここまでが基本の作り方です。次は生臭さを消すための具体的な工夫を見ていきましょう。
生臭さを消す食材と使い方
生臭さを消すために効果的な食材があります。
これらを上手に使うことで、誰でも美味しい鯖缶味噌汁を作ることができます。それぞれの食材の特徴と使い方を見ていきましょう。
生姜の最適な使用量
生姜には臭み消しの効果があり、鯖缶との相性も抜群です。ただし、入れすぎると生姜の風味が強くなりすぎてしまうため、最初は控えめにすることをおすすめします。
生姜は以下の手順で使用します:
- 2人分に対して3cm程度の生姜を使用
- 皮をスプーンの背でこそげ落とす
- すりおろし器の目の細かい面ですりおろす
- キッチンペーパーで軽く水気を絞る
- 鯖を入れる直前にだしに加える
生姜汁だけを使いたい場合は、すりおろした後にガーゼで絞ります。保存方法として、すりおろした生姜は冷凍保存も可能です。製氷皿に小分けして冷凍すれば、必要な分だけ使えます。
大根おろしの活用法
すりおろした大根には消臭効果があり、さらに味噌汁に深みを加えてくれます。大根おろしは仕上げに加えることで、風味と食感のアクセントにもなります。量の目安は椀1杯につき小さじ1杯程度です。このおろし大根を加える際は、一度火を止めてから入れることで、シャキっとした食感を残すことができます。
大根おろしの準備手順:
- 大根は5cm程度を使用
- 皮を薄くむき、面取りをする
- おろし金の大目で勢いよくおろす
- 出てきた大根おろしは必ず一度ボウルに移す
- 最後にキッチンペーパーで軽く水気を切る
大根おろしを入れるタイミング:
- 味噌を溶かした直後に加える
- 一度だけサッと混ぜる
- すぐに火を止める
青ネギの効果的な入れ方
青ネギは臭み消しだけでなく、彩りのアクセントとしても重要な役割を果たします。
小口切りにした青ネギを最後に散らすことで、見た目も香りも引き立ちます。青ネギは熱で色が変わりやすいため、食べる直前に加えるのがポイントです。
青ネギの下処理:
- 根元の白い部分を1cm程度切り落とす
- 流水でよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭く
- 小口切りは2mm幅を目安に切る
- 切った後は使用直前まで清潔なキッチンペーパーで包む
入れるタイミング:
- 器に注いだ直後に散らす
- 一度に全部入れず、食べながら追加も◎
臭みを抑える調理のコツ
生臭さを抑えるには、下処理と調理工程が重要なポイントとなります。基本となる手順を詳しく解説していきます。
鯖缶の下処理方法
鯖缶を開けたら、まず身と汁を分けます。身は軽くほぐし、目立つ黒い部分を取り除きます。この黒い部分には生臭さの原因となる物質が含まれているため、丁寧に取り除くことが大切です。
また、汁は濾して使用することで、余分な油分を取り除くことができます。
下処理の詳細手順:
- 缶を開ける前に缶全体を流水で洗う
- 開缶後、身は清潔なボウルに移す
- 汁は別のボウルにこし器を通して移す
- 身は箸で一口大にほぐす
- 黒い部分、皮の硬い部分を取り除く
注意点:
- 金属製のボウルは避ける
- 身をほぐすときは力を入れすぎない
- こし器は目の細かいものを使用
煮込み時間の調整
鯖の身は長時間煮込むと、身が崩れやすくなります。煮込み時間は2〜3分程度が理想的です。最初は強火で一気に加熱し、その後弱火に変更します。この時、小まめにアクを取ることで、より清潔な味わいに仕上がります。
火加減と時間の目安:
- 最初の2分:強火で加熱
- アク取り:30秒ほど
- 味噌投入後:弱火で30秒
- 仕上げ:火を止めて1分程度蒸らす
失敗しないためのポイント:
- 蓋はしない
- かき混ぜすぎない
- 沸騰後は必ず弱火に
味噌の溶かし方
味噌は最後に加えますが、その溶かし方が重要です。まず、味噌を少量の煮汁で溶きます。その後、火を止めてから加えることで、味噌の風味を損なわず、均一に溶けます。特に夏場は味噌を入れた後の煮立てすぎに注意が必要です。
準備するもの:
- 小さめのお玉
- だし汁(50ml程度)
- 菜箸
- こし器(味噌に粒がある場合)
溶き方の手順:
- お玉に味噌を計量
- 少量のだし汁を加える
- 菜箸でよく溶く
- さらにだし汁を加えて伸ばす
- 火を止めた鍋に静かに流し入れる
相性抜群の具材選び
具材選びも味噌汁の美味しさを左右する重要なポイントです。鯖缶と相性の良い食材を組み合わせることで、より深い味わいを楽しむことができます。
根菜類の組み合わせ
大根や人参などの根菜類は鯖の旨味を引き立てます。大根は厚さ5mm程度の半月切り、人参は食べやすい乱切りにします。根菜は火の通りに時間がかかるため、だしを取る段階から一緒に煮込むことがポイントです。
おすすめの根菜(2人分):
- 大根:2cm幅の半月切り2枚
- 人参:1cm幅の乱切り4個
- ごぼう:ささがき1/3本
- 長芋:1cm角4個
下処理のポイント:
- 大根:面取りして灰汁を抜く
- 人参:皮をむいて斜め切り
- ごぼう:包丁の背でたたいてから
- 長芋:水にさらして粘りを抜く
豆腐や油揚げの活用
豆腐は鯖の濃厚な味わいをマイルドにしてくれます。絹ごし豆腐なら最後に入れ、木綿豆腐なら少し早めに入れて味を馴染ませます。油揚げは一度熱湯をくぐらせて油抜きをしてから使用することで、余分な油分を抑えることができます。
豆腐の扱い方:
- 絹ごし:最後に静かに入れる
- 木綿:一口大に切って2分煮る
- 加熱時間:絹ごし30秒、木綿2分
油揚げの準備:
- 半分に切る
- 熱湯で10秒油抜き
- キッチンペーパーで軽く押さえる
- 短冊切りにする
野菜の切り方と順序
野菜は火の通りやすさを考えて切り方を工夫します。玉ねぎはくし切り、白菜は大きめのざく切りにすることで、煮込んでも形が崩れにくくなります。また、軟らかい野菜は後から入れることで、食感を残すことができます。
基本の切り方:
- 玉ねぎ:1cm幅のくし切り
- 白菜:3cm幅のざく切り
- もやし:根を取る
- 小松菜:3cm幅に切る
投入順序:
- 根菜類(5分)
- 油揚げ(3分)
- 白菜(2分)
- 豆腐(1分)
- もやし(30秒)
おいしく仕上げるポイント
味噌汁の最後の仕上げは、全体の味を決める重要な工程です。ここまでの手順を踏まえた上で、さらに美味しく仕上げるコツを紹介します。
だしの種類と使い分け
鯖缶味噌汁には、昆布とかつお節の合わせだしがおすすめです。昆布は30分程度水に浸けてから使用し、かつお節は沸騰直前に加えて30秒ほどで取り出します。煮干しだしは魚の生臭さが気になる場合があるため、避けた方が無難です。
基本のだしの取り方:
- 水500mlに昆布を30分浸す
- 沸騰直前に昆布を取る
- かつお節を入れて30秒
- こし器でこす
だし素材の組み合わせ:
- 昆布(5cm角):1枚
- かつお節:1パック(3g)
- 水:500ml
火加減の調整方法
具材を入れた後は中火で煮込み、味噌を加える直前に弱火にします。強火で煮すぎると鯖の身が崩れやすくなるため、優しい火加減を心がけましょう。また、一度味噌を入れたら煮立てないようにすることで、味噌の風味を損なわず、まろやかな味わいに仕上がります。
温度管理のポイント:
- だし取り:弱〜中火
- 具材投入:中火
- 味噌投入前:弱火
- 味噌投入後:極弱火
注意点:
- IHの場合は温度を1段階下げる
- 途中で蓋をしない
- 沸騰後は必ず火を弱める
仕上げの隠し味
最後の仕上げに、白ごまを少量振りかけることで、より深い味わいになります。また、お好みで一振りの黒こしょうを加えると、大人向けの味わいに変化します。ただし、隠し味は控えめにすることで、鯖の旨味を活かした味わいを楽しむことができます。
おすすめの組み合わせ:
- 白ごま:小さじ1/4
- 黒こしょう:1つまみ
- 柚子の皮:少々
使用のタイミング:
- 白ごま:火を止めた直後
- 黒こしょう:器に注いでから
- 柚子の皮:最後の仕上げに
これらのポイントを押さえることで、生臭さのない、美味しい鯖缶味噌汁を作ることができます。朝食やランチのメインにもなる栄養満点の一品として、ぜひ試してみてください。
まとめ:
鯖缶味噌汁は、正しい材料選びと調理法で生臭さのない美味しい一品に仕上げることができます。鯖缶は水煮を選び、生姜や大根おろしを効果的に使うことがポイントです。また、だしの取り方、火加減、味噌の溶かし方にも気を配ることで、本格的な味わいを家庭で楽しむことができます。さらに、具材を工夫することで栄養バランスの良い一品になり、毎日の食卓に取り入れやすくなります。
手順を押さえれば初心者でも簡単に作れる鯖缶味噌汁は、特に生臭さが気になる場合、生姜や大根おろしを活用するのがおすすめです。火加減や時間配分に注意することで、美味しく仕上げることができます。栄養バランスを考えた具材の組み合わせで、魅力的な食事としても楽しめます。