Windows 11を26H2へアップデートしたあと、「不具合が出たので前のバージョンへ戻したい」と困っていませんか。26H2を戻す方法は、Windows Updateで更新したのか、ISOやインストールアシスタントを使ったのかによって異なります。
この記事では、26H2の有効化パッケージKB5121794をアンインストールする方法、「設定 → システム → 回復 → 戻る」を使う方法、10日を過ぎた場合や「戻る」が表示されない場合の対処法まで整理します。大切なデータを守りながら、自分の更新方法に合った手順を確認してください。
この記事でわかること
- Windows 11 26H2から以前のバージョンへ戻す方法
- Windows Update経由とISO経由で戻し方が違う理由
- KB5121794をアンインストールする手順
- 「回復 → 戻る」の10日ルールと使えない場合の対処法
- Windowsが起動しない場合やロールバック前に確認したいこと
Windows 11 26H2を以前のバージョンに戻す方法
Windows 11 26H2から以前のバージョンへ戻す方法は、26H2をどの方法でインストールしたかによって変わります。Windows Update経由で26H2にした場合は有効化パッケージのアンインストール、ISOやインストールアシスタントなどで更新した場合は「設定 → システム → 回復 → 戻る」が基本です。
「26H2にしたら動作がおかしくなったので、とにかく前に戻したい」と急いで操作すると、選ぶ手順を間違える可能性があります。まず現在のバージョンと更新方法を確認し、重要な写真や文書は外付けドライブやUSBメモリ、OneDriveなどPC本体以外の場所へバックアップしてから進めましょう。
| 26H2への更新方法 | 主な戻し方 |
|---|---|
| Windows Updateから24H2・25H2を26H2へ更新 | 26H2の有効化パッケージKB5121794をアンインストール |
| ISO・インストールアシスタントなどでアップグレード | 設定 → システム → 回復 → 戻る |
| Windowsが正常に起動しない | Windows回復環境から更新プログラムのアンインストールを検討 |
現在のWindowsが本当に26H2か迷った場合は、Windowsのバージョン情報を確認してください。26H2が適用されている環境では「26H2」と表示され、Microsoftのリリース情報では26H2のOSビルド系列は26300です。
Windows Updateで26H2にした場合はKB5121794をアンインストールする
Windows Updateを使って24H2や25H2から26H2へ更新した場合は、26H2を有効にしているパッケージを削除する方法があります。Dynabookとエプソンダイレクトの案内では、対象としてFeature Enablement for Windows (Ge) 26H2 – KB5121794が示されています。
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択する
- 「更新の履歴」を開く
- 「更新プログラムをアンインストールする」を選ぶ
- 「Feature Enablement for Windows (Ge) 26H2 – KB5121794」を探す
- 「アンインストール」を実行する
- 完了後にPCを再起動する
- 再起動後、Windowsのバージョンを確認する
26H2を削除すれば必ず25H2へ戻るとは限りません。24H2から26H2へ更新した環境では、インストールされている有効化パッケージによって戻り先が異なるため、「26H2のひとつ前」ではなく更新前の状態へ戻すと考えるほうが正確です。
Dynabookでは、KB5121794を1回アンインストールしても以前のバージョンへ戻らない場合、「Feature Enablement for Windows (Ge) 26H2 – KB5121794 – 2026.07 D」もアンインストールする手順を案内しています。24H2から更新した一部環境では、エプソンダイレクトが25H2用の有効化パッケージ「KB5054156」についても確認するよう案内しているため、表示されている更新プログラムをよく確認してください。
Windows Update経由で26H2にした人は、最初から「回復 → 戻る」だけを探すのではなく、更新プログラムのアンインストール画面にKB5121794があるか確認するのがポイントです。26H2では、この有効化パッケージを利用した戻し方がメーカー公式サポートで案内されています。
ISOやインストールアシスタントで更新した場合は「回復→戻る」を使う
MicrosoftのダウンロードサイトからISOやインストール用プログラムを利用して26H2へアップグレードした場合は、Windowsの回復機能を使います。操作する場所は「設定 → システム → 回復 → 戻る」です。
- 「設定」を開く
- 「システム」を選択する
- 「回復」を開く
- 「戻る」が利用できる場合は選択する
- 画面の案内に沿って理由などを選ぶ
- 注意事項を確認して以前のバージョンへ戻す
ノートPCで作業する場合は、途中で電源が切れないようACアダプターを接続しておくほうが安全です。個人ファイルは原則として保持されますが、回復処理にはリスクがあるため、重要なデータをバックアップせずに始めるのは避けてください。
「戻る」が表示されていても、アップグレード後に追加したアプリやドライバー、変更した設定までそのまま残るわけではありません。作業を始める前に、必要なアプリやドライバーを後から入れ直せる状態にしておくと安心です。
26H2から戻す前に知っておきたい10日ルールと消えるもの
Windowsの「回復 → 戻る」を使う方法には期限があります。Microsoftは、以前のバージョンへ戻せる期間を「ほとんどの場合10日」と案内しています。26H2へ更新して不具合が出た場合は、何日経過しているかを早めに確認しましょう。
ただし、この10日という期限は一般的な「回復 → 戻る」の話です。Windows Update経由で26H2へ移行した環境で使われるKB5121794のアンインストールについては、今回確認したメーカー公式資料に「何日以内」という期限は書かれていません。
「回復→戻る」が使えるのはほとんどの場合10日以内
「26H2にしてから2週間ほど経ったけれど、前の状態に戻したい」と考えて設定を開いても、「戻る」が選択できないことがあります。Microsoftの案内では、この機能を利用できる期間は限られており、ほとんどの場合はアップグレード後10日です。
10日以内でも、以前のWindowsへ戻すために必要なファイルを削除すると利用できなくなります。Windows.oldや「以前のWindowsのインストール」を削除した場合は、期間内であっても「戻る」が使えなくなる点に注意してください。
- アップグレードから10日を過ぎている
- Windows.oldを削除した
- 「以前のWindowsのインストール」を削除した
- $windows.~btを削除した
- アップグレード後に「このPCを初期状態に戻す」を実行した
ストレージの空き容量を増やそうとしてWindows.oldを削除した直後に、「やっぱり26H2から戻したい」と思っても、一般的なロールバックには使えません。26H2への更新直後は、動作に問題がないことを確認するまで以前のWindows関連ファイルを急いで削除しないほうが安全です。
一方で、10日を過ぎたからといって、26H2で確認できるすべての戻し方が即座に使えなくなると断定することもできません。KB5121794がアンインストール一覧に残っている場合はメーカー案内の方法を確認できますが、「10日を過ぎても必ず削除できる」とは公式資料で確認できないため、実際のPCに表示される項目を確認してください。
個人ファイルは残るがアプリ・ドライバー・設定変更は戻る
Microsoftによると、「以前のバージョンに戻る」操作では個人ファイルは原則として保持されます。ただし、26H2へアップグレードしたあとに追加したアプリやドライバー、変更した設定は削除されたり、以前の状態へ戻ったりします。
| 項目 | 「戻る」を実行した場合 |
|---|---|
| 写真・文書などの個人ファイル | 原則保持 |
| 26H2更新後にインストールしたアプリ | 削除される |
| 26H2更新後に追加したドライバー | 削除される |
| 26H2更新後に変更した設定 | 変更が取り消される |
「ファイルは残るならバックアップしなくても大丈夫」と考えるのはおすすめできません。Dynabookも、万一に備えて外付けHDDやUSBメモリ、OneDriveなどPC内部とは別の場所へ重要なデータを保存するよう案内しています。
また、アップグレード後に追加したユーザーアカウントがある場合は、以前のWindowsへ戻す前に削除が必要になることがあります。アップグレード後にパスワードを変更した環境では、戻したあとに以前のパスワードが必要になる場合もあるため、ロールバック前にアカウント情報も確認しておきましょう。
「戻る」が表示されない・10日を過ぎた場合の対処法
「設定 → システム → 回復」を開いても「戻る」が表示されない、または選択できない場合は、まず26H2へ更新してからの日数と、以前のWindowsへ戻すためのファイルが残っているかを確認します。一般的な「戻る」が使えなくても、Windows Update経由で26H2へ更新したPCでは、KB5121794のアンインストールという別の方法を確認できる場合があります。
ただし、KB5121794について「10日を過ぎても必ず削除できる」とは、今回確認したメーカー公式資料には書かれていません。10日という期限とKB5121794のアンインストールを同じ条件として扱わず、実際のPCに表示される項目を確認しながら進める必要があります。
Windows.old削除などで「戻る」が使えないケース
「戻る」が利用できない代表的な理由は、アップグレードから時間が経過したことや、以前のWindowsへ戻すためのデータを削除してしまったことです。Microsoftは、Windows.oldなど以前のバージョンに戻すためのファイルを削除すると、元のWindowsへ戻せなくなると案内しています。
- 26H2へのアップグレードから10日以上経過している
- Windows.oldを削除した
- 「以前のWindowsのインストール」を削除した
- $windows.~btを削除した
- アップグレード後に「このPCを初期状態に戻す」を実行した
ストレージの空き容量を増やすためにWindows.oldを削除すると、10日以内であっても一般的な「戻る」が利用できなくなる場合があります。26H2へ更新した直後は、不具合がないことを確認するまでは以前のWindows関連ファイルを急いで削除しないほうが安全です。
一方、Windows Updateで24H2や25H2から26H2へ更新した場合は、「Windows Update → 更新の履歴 → 更新プログラムをアンインストールする」にKB5121794が残っていないか確認できます。表示されている場合は、前章で紹介したメーカー公式の手順を検討してください。
KB5121794を削除できない場合は再インストールも検討する
「戻る」が使えず、KB5121794もアンインストール一覧にない、または削除できない場合は、簡単なロールバックだけでは以前の環境へ戻せない可能性があります。その場合は、Windowsの回復オプションや再インストールを検討する段階になります。
Microsoftは、通常の回復機能で問題を解決できない場合、別の正常なPCでWindowsのインストールメディアを作成し、USBからWindowsを再インストールする方法を案内しています。インストールメディアの作成には8GB以上のUSBドライブが必要です。
クリーンインストールを選ぶと、個人ファイル、アプリ、設定が削除されます。「26H2を戻したい」という理由だけで、いきなり再インストールへ進むのは避け、先にバックアップと利用可能な回復方法を確認してください。
また、26H2をクリーンインストールしたPCでは、そもそも以前のWindows環境が保存されていないため、「回復 → 戻る」で以前のバージョンへそのまま戻せるとは確認できません。簡単なロールバック手段が残っていない場合は、以前のバージョンを使うためにWindowsの再インストールが必要になる可能性があります。
Windowsが起動しない場合と26H2を戻す前に試したいこと
26H2への更新後にWindowsが正常に起動しなくなった場合でも、Windows回復環境から更新プログラムを削除できることがあります。一方、「26H2には入れるが特定の不具合が起きている」という場合は、すぐロールバックする前に最新のWindows Updateで修正されていないか確認する方法もあります。
目的が「以前のバージョンへ戻すこと」ではなく「26H2にしてから起きた不具合を直すこと」なら、最新更新だけで解消する可能性もあります。症状に合わせて、回復と更新のどちらを先に試すか判断しましょう。
WinREから更新プログラムをアンインストールする
Windowsが通常どおり起動しない場合は、Windows回復環境のWinREを利用します。Microsoftは、WinREの「トラブルシューティング → 詳細オプション → 更新プログラムのアンインストール」から、更新プログラムを削除する方法を案内しています。
- Windows回復環境を開く
- 「トラブルシューティング」を選ぶ
- 「詳細オプション」を開く
- 「更新プログラムのアンインストール」を選択する
- 画面に表示される選択肢を確認して操作する
ただし、すべての更新プログラムをWinREから削除できるわけではありません。画面に対象となる更新が表示されない場合は、ほかの回復オプションを検討する必要があります。
BitLockerが有効なPCでは、回復操作の途中でBitLocker回復キーを求められる場合があります。Windowsが起動しなくなってから回復キーを探すと作業が止まりやすいため、利用しているPCでBitLockerが有効なら事前に回復キーを確認しておくと安心です。
最新のWindows Updateで不具合が解消していないか確認する
26H2へ更新したあとに不具合が出たからといって、必ず以前のバージョンへ戻さなければならないわけではありません。MicrosoftはWindows 11 26H2の既知の問題と対応状況を公開しており、更新プログラムによって修正された問題もあります。
今回確認した26H2の正常性情報では、2026年10月13日に公開されたKB5127648以降をインストールすることで、回避策が不要になった既知の問題も案内されています。そのため、26H2自体を戻す前に、Windows Updateで新しい更新プログラムが残っていないか確認する価値があります。
- Windows Updateで最新の更新プログラムを確認する
- Microsoftの26H2既知の問題ページで症状を確認する
- 修正済みなら最新更新を適用する
- 改善しない場合にロールバックを検討する
たとえば、26H2にした直後から特定の機能だけが不安定になった場合、以前のバージョンへ戻すとアプリやドライバーの入れ直しまで必要になることがあります。先に最新更新で修正されていないか確認すれば、環境を大きく変更せずに問題を解消できる場合があります。
「26H2だから戻す」のではなく、「不具合を直すために本当にロールバックが必要か」を一度確認してから実行するのが安全です。最新更新でも改善せず、更新前の環境へ戻す必要がある場合に、26H2の導入方法に合ったロールバック手順へ進みましょう。
Windows 11 26H2を戻す方法でよくある質問と答え
Windows 11 26H2から戻すときは、「必ず25H2に戻るのか」「10日を過ぎたらもう無理なのか」など、更新方法によって答えが変わる疑問があります。ここでは、ロールバック前に確認しておきたいポイントをまとめます。
Windows 11 26H2を戻すときは更新方法を確認してから進める
Windows 11 26H2から以前のバージョンへ戻すときに最も大切なのは、26H2をどの方法でインストールしたのかを最初に確認することです。Windows Updateで24H2や25H2から更新した場合と、ISOやインストールアシスタントなどでアップグレードした場合では、使う手順が異なります。
Windows Update経由なら、更新の履歴からFeature Enablement for Windows (Ge) 26H2 – KB5121794を確認します。ISOなどでアップグレードした場合は、「設定 → システム → 回復 → 戻る」が基本ですが、この方法を利用できるのはほとんどの場合10日以内です。
| 状況 | 最初に確認する方法 |
|---|---|
| Windows Updateで26H2へ更新した | KB5121794のアンインストールを確認 |
| ISO・インストールアシスタントなどで更新した | 設定 → システム → 回復 → 戻る |
| 「戻る」が利用できない | Windows.oldの有無、更新方法、KB5121794を確認 |
| Windowsが起動しない | WinREの更新プログラムのアンインストールを確認 |
| 簡単なロールバックができない | 回復オプションやWindows再インストールを検討 |
ロールバックを始める前に、重要なデータのバックアップを必ず確認してください。「戻る」では個人ファイルが原則保持されても、アップグレード後に追加したアプリやドライバー、設定変更は失われます。再インストールが必要になれば、さらに多くのデータや設定が削除される可能性があります。
また、26H2へ更新してから不具合が出たことが理由なら、すぐ以前のバージョンへ戻す前に最新のWindows Updateも確認してみてください。Microsoftは26H2の既知の問題と修正状況を公開しており、最新の累積更新で解消済みの問題もあります。
「26H2を戻すこと」自体を目的にするのではなく、不具合を解消するためにロールバックが本当に必要なのかを確認してから進めるのが安全です。最新更新で改善しない場合は、自分の更新経路に合った方法で以前のWindowsへ戻しましょう。
