スマートフォンの着信履歴に「+18」から始まる見知らぬ電話番号があり、「どこの国から?」「詐欺なのでは?」と不安になっていませんか。
結論からいうと、「+18」という独立した国番号があるわけではなく、基本的には国番号「+1」の後に8から始まる番号が続いている形です。
ただし、日本では「+18」などと表示される国際電話を悪用した特殊詐欺が実際に確認されており、心当たりのない着信には注意が必要です。
この記事では、18から始まる電話番号の正体や「+18」がアメリカとは限らない理由、詐欺電話で使われる手口、着信したときの安全な対処法を分かりやすく解説します。
すでに電話に出てしまった人や、不在着信へ折り返すべきか迷っている人も、まずはそのまま電話をかけ直さず確認していきましょう。
18から始まる電話番号はどこから?「+18」は独立した国番号ではない

着信履歴に「+18」から始まる電話番号が残っていると、「+18ってどこの国?」と気になりますよね。
結論からいうと、「+18」という独立した国番号があるわけではなく、基本的には国番号「+1」の後に8から始まる番号が続いていると考えます。
ただし、「+1」はアメリカだけで使われているわけではないため、「+18だからアメリカからの電話」と決めつけることもできません。
「+18」は「+1」の後に8から始まる番号が続いている
「+18」を理解するときに重要なのは、どこまでが国番号なのかを正しく区切ることです。
NANPA(北米番号計画を管理する機関)によると、North American Numbering Planの地域に割り当てられている国番号は「1」です。
そのため、スマートフォンに「+1818…」のような電話番号が表示された場合、「+18」という国番号で見るのではなく、「+1」とその後の番号に分けて考えます。
たとえば「+1 818…」なら、国番号の「+1」に「818」から始まるエリアコードなどが続いている形です。
見た目では「+18」がひとかたまりに見えるため少し紛らわしいですが、住所でいう「都道府県」と「市区町村」の境目を見分けるようなイメージで考えると分かりやすいでしょう。
| 表示例 | 正しい見方 | 意味 |
| +1818… | +1 + 818… | 国番号+1の後に818から始まる番号が続く |
| +1833… | +1 + 833… | 国番号+1の後に833から始まる番号が続く |
| 018-xxx-xxxx | 018 + 国内番号 | 日本国内の市外局番018を使う電話番号の可能性 |
つまり、「18から始まる電話番号」を調べるときは、先頭に「+」が付いているかどうかを最初に確認することが大切です。
なお、「018」は「+18」とは別物です。
秋田市では「018」が正規の市外局番として使われているため、「018から始まっている」という理由だけで国際電話や迷惑電話だと判断しないようにしましょう。
「+18」はアメリカとは限らず番号だけで発信元を断定できない
「+1はアメリカの国番号だから、+18もアメリカからの電話」と考える人もいるかもしれません。
しかし、「+1」はアメリカだけではなく、カナダや複数のカリブ海地域などでも共有されています。
NANPAによると、North American Numbering Planには20の国・地域が参加しています。
アメリカやカナダのほか、バミューダ、ジャマイカ、バハマ、バルバドスなども含まれます。
| 確認したいポイント | 判断 |
| 「+18」という国番号がある? | 独立した国番号として見るのは適切ではない |
| 「+18…」はどう読む? | 基本的に「+1」+「8から始まる番号」と考える |
| +18ならアメリカから? | アメリカとは断定できない |
| 冒頭の数字だけで発信者を特定できる? | 特定できない |
さらに注意したいのが、着信画面に表示されている番号と、実際の発信者が必ずしも一致するとは限らないことです。
警察庁も、実在する警察の電話番号を着信画面に偽装表示する詐欺について注意を呼びかけています。
そのため、番号の先頭だけを見て「この国からかかってきた」「この相手なら安全だ」と判断するのは避けましょう。
知らない「+18…」から着信があった場合は、発信地域の特定よりも、心当たりのある電話なのか、不審な要求をされていないかを確認することが重要です。
「+18」は国名を示す番号ではないため、「どこの国か」だけで安全性を判断しないことがポイントです。
+18から始まる電話番号は詐欺?知らない番号なら警戒が必要

「+18から電話が来たけれど、詐欺なのでは?」と不安になっている人も多いでしょう。
「+18」から始まる正規の電話番号も存在するため、番号だけを理由に100%詐欺と断定することはできません。
一方で、日本では「+18」などと表示される国際電話を悪用した特殊詐欺の事例が実際に確認されているため、心当たりのない着信には警戒が必要です。
+18だからすべて詐欺ではないが、実際に特殊詐欺へ悪用されている
まず押さえておきたいのは、「+18から始まる電話番号=詐欺」という単純な公式は成り立たないことです。
先ほど解説したとおり、「+18…」は国番号「+1」の後に8から始まる番号が続く形になり得るため、正規に利用されている番号も存在します。
ただし、正規の番号が存在することと、不審な着信を警戒しなくてよいことは別問題です。
警察庁によると、2025年中に特殊詐欺で利用された電話番号のうち、約75.5%が国際電話番号でした。
つまり、知らない国際電話を警戒することには、特殊詐欺の実態に基づいた理由があります。
| 判断材料 | 考え方 |
| 番号が+18から始まる | これだけでは詐欺と断定できない |
| まったく心当たりがない | 警戒したほうがよい |
| 自動音声で未納料金を告げられる | 詐欺を疑う重要なサイン |
| 金銭や口座情報を要求される | その場で応じず電話を切る |
| 警察を名乗って逮捕などを告げられる | 表示番号を信用せず公式窓口で確認する |
実際に山形県警察は、「+18」から始まる国際電話番号を使った架空料金請求詐欺の事例を公表しています。
この事例では、携帯電話への着信後、自動音声で未納料金があると告げられ、操作をするとNTTファイナンスを名乗る人物につながる流れでした。
山形県警察の注意喚起では、NTTファイナンスが「+18」「+44」などの国際電話を使って未納料金の支払いを案内することはないとされています。
さらに、宇都宮市は2026年7月3日更新の注意喚起で、「+1」や「+18」から始まる国際番号表示の電話について詐欺を疑うよう呼びかけています。
過去に一時的に見られた手口というわけではなく、2026年時点でも注意が必要な電話のパターンとして公的機関から案内されているわけです。
+18からの着信に心当たりがなければ、「正規の番号かもしれないから出て確認しよう」ではなく、まず警戒するのが安全です。
未納料金や警察をかたる電話は詐欺を疑う
+18からの着信で特に注意したいのが、通信会社や警察など、普段なら信用しやすい組織を名乗る手口です。
宇都宮市が紹介している事例では、自動音声で通信料金が未納だと告げて番号操作を促し、通信会社の担当者を名乗る人物から警察をかたる人物へ話がつながり、最終的に金銭を要求する流れが確認されています。
最初から「お金を振り込んでください」と言われるとは限らず、何段階かに分けて信用させる点に注意が必要です。
また、警察庁は、警察官を名乗って「口座が悪用されている」「逮捕状が出ている」などと告げ、金銭や個人情報をだまし取る手口について注意を呼びかけています。
| 電話で言われる内容 | 注意すべきポイント |
| 「料金が未納です」 | 自動音声や国際電話なら特に警戒する |
| 「法的措置に移行します」 | 焦ってその場で支払わない |
| 「あなたの口座が犯罪に使われています」 | 口座番号や暗証情報を伝えない |
| 「逮捕状が出ています」 | 電話の指示に従わず一度切る |
| 「調査のためお金を送ってください」 | 送金せず公式窓口へ確認する |
こうした電話が怖いのは、「通信会社です」「警察です」と名乗られると、つい本物だと思ってしまいやすいところです。
さらに、着信画面に実在する警察の代表電話番号が表示されていても、それだけで本物だと判断してはいけません。
警察庁は、実在する警察本部などの電話番号に見せかけて着信させる電話番号偽装についても注意喚起しています。
制服のような見た目だけで相手を信用しないのと同じで、着信画面の番号も「本物であることを保証する身分証明書」ではありません。
未納料金、逮捕、口座の悪用など突然不安になる話をされても、その場で金銭や個人情報を渡さないことが大切です。
+18から着信があったらどうする?出ない・折り返さないのが基本

心当たりのない「+18」から電話がかかってきた場合は、慌てて出たり折り返したりする必要はありません。
基本の対処は「出ない・折り返さない・不審な要求に応じない」の3つです。
すでに電話に出てしまった場合でも、それだけで慌てるのではなく、その後のやり取りを止めることが大切です。
心当たりがなければ応答や折り返しをせず着信をブロックする
警察庁は、「+」から始まる国際電話番号など、心当たりのない電話には出ないよう呼びかけています。
着信履歴に知らない「+18…」が残っていても、相手を確認するために自分から折り返す必要はありません。
本当に自分と関係のある相手なのか確認したい場合は、着信番号へ直接電話するのではなく、別の方法で確認するのが安全です。
たとえば利用している通信会社からの連絡だと思った場合は、公式サイトや契約書などで正規の問い合わせ先を確認し、そちらから連絡します。
着信した番号をそのまま信用して折り返すのではなく、自分で確認した公式の連絡先を使うことが重要です。
| 状況 | おすすめの対応 |
| +18から着信したが心当たりがない | 出ずに様子を見る |
| 不在着信だけ残っている | 安易に折り返さない |
| 同じ番号から何度もかかってくる | 端末の機能などで着信拒否を検討する |
| 通信会社などを名乗っている | 公式の問い合わせ先を自分で確認する |
| 家族や知人からの海外電話かもしれない | メッセージなど別の連絡手段で本人に確認する |
スマートフォンであれば、端末の着信拒否機能や留守番電話を活用する方法もあります。
警察庁は、国際電話の着信規制機能を持つアプリや通信会社が提供するサービスなどの活用も案内しています。
海外との電話を普段まったく使わない場合は、知らない国際電話を受けにくい環境を作っておくと安心です。
固定電話については、海外との通話が不要であれば「国際電話不取扱受付センター」を通じて国際電話の発着信を休止する方法もあります。
警察庁が案内している受付電話番号は「0120-210-364」で、オペレーターによる案内は平日の午前9時から午後5時、自動音声案内は平日・土日祝とも24時間利用できます。
知らない+18から何度も着信する場合は、毎回安全性を判断するより、着信拒否などで電話を受けにくくするのが現実的な対策です。
出てしまった場合は個人情報やお金の話に応じず電話を切る
「もう+18からの電話に出てしまった」という場合でも、着信に応答したという事実だけで慌てる必要はありません。
重要なのは、相手の指示に従って個人情報を伝えたり、送金したりしないことです。
特に「料金が未納になっている」「逮捕状が出ている」「あなたの口座が犯罪に使われている」といった話をされたら注意してください。
突然深刻な話を聞かされると、「すぐに対応しなければ」と焦ってしまいますよね。
しかし、相手に考える時間を与えず行動させようとする場面ほど、電話をいったん切ることが大切です。
| 電話中に起きたこと | その後の対応 |
| 電話に出ただけ | 不審なら会話を続けず電話を切る |
| 名前などを聞かれた | それ以上の個人情報を伝えない |
| 口座情報を要求された | 伝えず電話を切る |
| 未納料金の支払いを求められた | その場で支払わず公式窓口へ確認する |
| 警察を名乗る相手から送金を求められた | 指示に従わず電話を切って相談する |
また、電話の相手から教えられた番号へかけ直すのではなく、確認したい組織の連絡先を自分で調べることもポイントです。
警察を名乗る電話の場合も同様で、相手が示した電話番号ではなく、警察の公式な連絡先から確認しましょう。
暗証番号、口座情報、電子マネーの番号などを求められても、その場では絶対に伝えないようにしてください。
もしすでにお金を支払ったり、重要な個人情報を伝えたりしてしまった場合は、自分だけで解決しようとせず、速やかに警察などへ相談することが重要です。
+18からの電話に出てしまった場合は、「出たこと」より「その後に相手の要求へ応じないこと」を優先しましょう。
+18の電話が不安なときの確認方法と相談先
「無視して大丈夫なのかな」「本当に警察や通信会社からだったらどうしよう」と気になる場合は、自分で正規の窓口を確認する方法があります。
大切なのは、電話をかけてきた相手が提示する連絡先ではなく、自分で確認した公式の連絡先を使うことです。
詐欺かどうか自分だけで判断できない場合は、相手との電話をいったん終えてから、公式窓口や公的な相談先へ確認しましょう。
通信会社や警察を名乗っても公式窓口から自分で確認する
電話の相手が有名な通信会社や警察を名乗っていても、名乗った組織だけを理由に信用するのは避けましょう。
警察庁は、実在する警察の電話番号を着信画面に偽装表示する手口についても注意喚起しています。
つまり、「画面に本物の電話番号が出ているから本物」という判断も安全とは限りません。
たとえば「警察です。あなたの口座が事件に使われています」と言われた場合でも、電話口で言われた内容だけを頼りに手続きを進めるのは避けます。
いったん電話を切り、自分で警察などの公式な連絡先を確認して問い合わせるほうが安全です。
| 相手が名乗った組織 | 安全な確認方法 |
| 警察 | 電話を切り、公式に確認した警察の連絡先へ問い合わせる |
| 通信会社 | 公式サイトや契約書などに掲載された窓口から確認する |
| 料金請求を行う会社 | 契約状況や公式窓口を自分で確認する |
| 家族や知人 | 普段使っている番号や別の連絡手段で本人へ確認する |
このとき、「今すぐ手続きしないと逮捕される」「電話を切ったら法的措置になる」などと言われても、相手のペースに合わせる必要はありません。
急かされるほど、いったん電話を切って第三者へ確認することが大切です。
山形県警察が公表している事例のように、通信会社を名乗るところから話が始まるケースもあります。
「有名な会社の名前が出てきたから安心」という考え方ではなく、こちらから公式窓口へ確認し直すことを習慣にすると判断しやすくなります。
相手の身元を確認したいときほど、着信した電話の中で確認を完結させないことがポイントです。
不審な電話は#9110や188へ相談する
+18からの電話について「詐欺かもしれない」と感じても、自分だけでは判断できないことがあります。
そのような場合は、警察や消費生活に関する公的な相談窓口を利用できます。
警察への相談には警察相談専用電話「#9110」、消費者トラブルについては消費者ホットライン「188」があります。
| 相談先 | 番号 | 相談を検討する場面 |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 特殊詐欺が疑われる不審な電話などを相談したい |
| 消費者ホットライン | 188 | 料金請求などの消費者トラブルについて相談したい |
| 国際電話不取扱受付センター | 0120-210-364 | 固定電話の国際電話の発着信休止を検討したい |
相談するときは、着信した電話番号や日時、相手が名乗った組織、どのような内容を言われたかを整理しておくと説明しやすくなります。
着信履歴やメッセージなどが残っている場合は、慌てて削除せず相談時に確認できるようにしておくとよいでしょう。
すでに送金したり口座情報などを伝えたりしている場合は、様子を見るのではなく速やかに相談してください。
また、知らない国際電話が繰り返しかかってくる場合は、相談とあわせて着信拒否などの予防策を取ることも大切です。
「本物か詐欺か分からない」と迷った段階で電話の相手から離れ、公的な窓口へ相談することが安全につながります。
「+18から始まる知らない電話」からお金や個人情報に関する話をされたら、相手が誰を名乗っていても一度電話を切るのが基本です。
18から始まる電話番号についてよくある質問
まとめ|18から始まる電話番号は「+18」か確認し、知らない国際電話には折り返さない
18から始まる電話番号を見つけたら、まず先頭に「+」が付いた「+18…」なのかを確認しましょう。
「+18」という独立した国番号があるわけではなく、基本的には国番号「+1」の後に8から始まる番号が続いている形です。
心当たりのない「+18…」から着信した場合は、出ない・折り返さない・不審な要求に応じないことが基本です。
| 確認ポイント | 覚えておきたいこと |
| 「+18」はどこの国? | 「+18」という独立した国番号ではなく、基本的に「+1」の後に8から始まる番号が続いている |
| アメリカからの電話? | 「+1」はアメリカ以外の国・地域でも共有されているため断定できない |
| +18なら詐欺? | すべてが詐欺とは限らないが、特殊詐欺への悪用事例があるため心当たりのない着信には警戒する |
| 不在着信があったら? | 心当たりがなければ安易に折り返さない |
| 電話に出てしまったら? | 不審な要求には応じず、個人情報や口座情報を伝えない |
| 相手が警察や通信会社を名乗ったら? | いったん電話を切り、自分で確認した公式窓口から問い合わせる |
警察庁によると、2025年中に特殊詐欺で利用された電話番号の約75.5%が国際電話番号でした。
また、2026年7月には宇都宮市が「+1」や「+18」から始まる国際番号表示の電話について詐欺を疑うよう注意喚起しており、現在も警戒したい手口といえます。
「+18だから絶対に詐欺」「+1だからアメリカの安全な電話」といったように、番号の冒頭だけで判断するのは避けてください。
未納料金を告げられたり、警察を名乗る相手から「口座が悪用されている」「逮捕状が出ている」などと言われたりしても、電話中にお金や個人情報を渡さないことが重要です。
相手が本物か確認する必要がある場合は、着信した番号や相手から指定された番号ではなく、自分で調べた公式の連絡先を利用しましょう。
不審な電話について警察へ相談したい場合は「#9110」、消費者トラブルについて相談したい場合は消費者ホットライン「188」を利用できます。
知らない「+18…」から電話が来ても慌てて相手を確かめようとせず、いったん電話から離れて確認することが、被害を防ぐシンプルで重要な対策です。
