揚げ物が終わってから、「固めるテンプルを切らしていた」と気づくことがあります。このためだけに買いに行くのは面倒ですし、小麦粉や片栗粉、新聞紙など家にあるもので代用できないかと考えますよね。
固めるテンプルがないときは、少量の油なら新聞紙やキッチンペーパーなどに吸わせる方法が手軽です。小麦粉や片栗粉も油を吸わせて処理するために使えますが、専用凝固剤のように油を固めるものではありません。
そのため、「何で代用するか」だけでなく、残った油の量に合わせて処理方法を選ぶことが大切です。この記事では、小麦粉・片栗粉・新聞紙を使う場合の違いと手順、油を処理するときの注意点までまとめます。
この記事でわかること
- 固めるテンプルがないときに使えるもの
- 小麦粉・片栗粉で油を処理する方法
- 新聞紙やキッチンペーパーに吸わせる方法
- 油の量に合わせた処理方法の選び方
- 処理した油を捨てるときの注意点
固めるテンプルがないときは何で代用する?

固めるテンプルがないとき、まず考えたいのは「同じように固められるものを探すこと」ではありません。油を液体のまま捨てず、家庭にあるもので扱いやすい状態にすることが目的です。
手軽なのは、新聞紙やキッチンペーパーなどに油を吸わせる方法です。小麦粉や片栗粉が余っていれば、少量の油を吸わせて処理する方法もあります。
違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| 使うもの | 向いている量 | 使い方 | 特徴 |
| キッチンペーパー | ごく少量 | 油を拭き取る | フライパンに残った油に便利 |
| 新聞紙 | 少量~まとまった量 | 油を吸わせる | 食品を使わず処理しやすい |
| 小麦粉 | 少量 | 油を吸わせてまとめる | 専用凝固剤のようには固まらない |
| 片栗粉 | 少量 | 油を吸わせてまとめる | 少量余っている場合に使える |
| 古布 | 少量 | 油を吸わせる | 捨てる予定の布を活用できる |
フライパンにうっすら油が残っている程度なら、キッチンペーパーで拭き取るだけでも十分です。揚げ物に使った油がもう少し残っているなら、新聞紙などに吸わせる方法があります。
小麦粉や片栗粉を使うこともできますが、油が多いほど大量の粉が必要になります。そのため、油を処理するためだけに食品を大量に使う必要はありません。
「小麦粉と新聞紙のどちらがいい?」と迷ったら、少量なら家に余っているもの、ある程度量があるなら新聞紙など、油の量を基準にすると選びやすくなります。
小麦粉・片栗粉で油を処理する方法

小麦粉や片栗粉を使う場合は、「固める」というよりも粉に油を吸わせて扱いやすくする方法と考えましょう。固めるテンプルのように、油へ入れれば冷めたときにひとかたまりになる専用凝固剤とは異なります。
そのため、小麦粉や片栗粉が向いているのは、揚げ焼きのあとなどに残った少量の油です。天ぷら鍋にたっぷり残った油を処理するために大量の粉を使う方法は、あまり効率的ではありません。
小麦粉を使う場合
小麦粉を使うときは、油へ一度に大量に入れるのではなく、状態を見ながら少しずつ加えます。
- 調理が終わったら火を止める
- 油が安全に扱える状態になるまで待つ
- 小麦粉を少しずつ加える
- 油を吸わせながら混ぜる
- 扱いやすい状態になったら十分に冷ます
- 自治体のルールに従って処分する
油の量に対して小麦粉が少なければ液体の油が残ります。一方で、油が多いからと大量の小麦粉を入れると、食品をかなり消費することになります。
「少量の油が残っていて、家に使いかけの小麦粉がある」という場合の選択肢として考えるのが現実的です。
片栗粉を使う場合
片栗粉も考え方は小麦粉と同じです。少量の油に加えて吸わせ、液体のままより扱いやすい状態にします。
小麦粉と片栗粉のどちらが優れているかを細かく比較する必要はありません。どちらも専用凝固剤ではないため、油の処理だけを目的に新しい袋を開けたり買い足したりするほどのメリットはないでしょう。
家に使いかけがあれば利用する、なければ新聞紙など別の方法を選ぶ。そのくらいに考えると無駄がありません。
新聞紙やキッチンペーパーに油を吸わせる方法

固めるテンプルがないときに覚えておきたいのが、油を新聞紙やキッチンペーパーなどに吸わせて処理する方法です。食品を使わずに済むため、捨てる予定の新聞紙や古布などがあれば利用できます。
フライパンに残ったごく少量の油なら、油が冷めてからキッチンペーパーで拭き取ります。もう少し量が多い場合は、新聞紙など吸油できるものを利用すると処理しやすくなります。
牛乳パックなどの容器を使う場合は、中に新聞紙やキッチンペーパーなどを詰めて油を吸わせます。ただし、調理直後の熱い油をそのまま入れるのではなく、安全に扱える状態になってから処理することが大切です。
また、油を吸わせた紙や布を何ごみとして出すかは自治体によって異なります。可燃ごみとして出せるかどうかも含め、住んでいる地域の分別ルールを確認してください。
油が多いなら「固める」以外の方法も考える
天ぷらや唐揚げを作ったあとなど、鍋にまとまった量の油が残ることがあります。この量を小麦粉や片栗粉ですべて処理しようとすると、かなりの量が必要になります。
新聞紙に吸わせる方法もありますが、油が多ければそれだけ多くの紙が必要です。そこで確認したいのが、住んでいる地域で使用済み食用油を回収していないかという点です。
東京都では、家庭から出る使用済み食用油の回収を区市町村などと連携して進めています。回収された廃食用油は、SAF(持続可能な航空燃料)などの原料として活用する取り組みも行われています。
公式情報
東京都では、家庭から出る使用済み食用油の回収を進めています。回収した廃食用油は、SAF(持続可能な航空燃料)などの原料として活用する取り組みも行われています。
油がまとまって残った場合は、家庭で無理に固めたり大量の紙に吸わせたりするだけでなく、住んでいる自治体で廃食用油を回収していないか確認する方法もあります。
東京都以外でも、廃食用油の回収方法は地域によって異なります。自治体のホームページで「廃食用油」「使用済み食用油」などと検索すると、回収の有無や出し方を確認できます。
大量の油を処分するために食品や新聞紙を大量に使う前に、回収という選択肢がないか確認してみるとよいでしょう。
固めるテンプルがないときは油の量で選ぶ
ここまで紹介した方法を、「今残っている油をどうするか」で整理すると分かりやすくなります。
| 油の状態・量 | 選びやすい方法 |
| フライパンに薄く残っている | キッチンペーパーで拭き取る |
| 揚げ焼き後などの少量 | 小麦粉・片栗粉に吸わせる方法もある |
| 少量~まとまった量 | 新聞紙などに吸わせる |
| 鍋に多く残っている | 自治体などの廃食用油回収を確認する |
こうして見ると、固めるテンプルがないからといって、必ず別の「固めるもの」を探す必要はありません。ごく少量なら拭き取る、少量なら吸わせる、量が多ければ回収方法を確認すると考えたほうがシンプルです。
そして、処理に困っても油を排水口やトイレへ流すのは避けましょう。その場では流れたように見えても、家庭の排水へ油を捨てる方法には適していません。
すぐに処理できない場合は、まず火を止めて安全に扱える状態まで冷まします。焦って熱い油を紙や容器へ移すのではなく、安全を優先して処理してください。
固めるテンプルの代用についてよくある質問
まとめ|固めるテンプルがなくても油の量に合わせて処理できる
固めるテンプルがないときでも、家にあるものを利用して油を処理できます。フライパンに残ったごく少量の油ならキッチンペーパーで拭き取り、少量なら小麦粉や片栗粉、新聞紙などに吸わせる方法が選択肢になります。
ただし、小麦粉や片栗粉は固めるテンプルと同じように油を固める専用凝固剤ではありません。 鍋に多くの油が残っている場合は、大量の小麦粉や新聞紙を使う前に、自治体などで使用済み食用油を回収していないか確認する方法もあります。
「代用品で何とか固めなければ」と考えるのではなく、残った油の量に合った方法を選ぶことがポイントです。最後に住んでいる地域のごみ分別・回収ルールを確認し、適切な方法で処理しましょう。
